完全失踪日記

Escape from another.

やることないし、ワクチン接種してみた。(失踪54日目)

先週、1回目のワクチン接種を受けた。 次の日に接種した部分が硬くなり、肩を挙げると鈍い痛みが走る。 いわゆる筋肉痛の痛みに似ていたが、腕の筋肉の一部だけが痛い。 二日目には、硬かった筋肉がほぐれ、筋肉痛もほとんどなくなった。 体の痛みはこれで…

今死んだら遺影は運転免許写真になるのだろうか。(失踪51日目)

私は私の写真がほとんどない。 小さい頃の写真は皆無だ。 カメラがなかったから写真もないのである。 小学生の写真は少しある。学校で撮ったもののようだ。 中学、高校、大学のは見当たらない。 就職してからも皆無である。 誰も私を撮らないし、私は私を撮…

大阪市天王寺区真法院町 VS 東京都渋谷区松涛 。(失踪48日目)

富が集積する場所を眺めるのが好きだ。 それは美術館で絵を眺めるのに似ている。 東京は渋谷区松涛。 田園調布という選択もあろうが、やはり山の手線の内側がいい。 大阪は、どこにあたるのか? 今回は、地価がお高い天王寺区真法院町を選んだ。 勝敗は、松…

そういえば、学費払わないで大学卒業したな。(失踪43日目)

最近、大学の頃をよく思い出す、 精神状態が似ているからだろうと思う。 私は自活することを条件に大学へ進学した。 大学は地方の国立大学を選択した。 奨学金を借り、大学の寮に入った。 最も重要なのは授業料免除制度を利用することだった。 国立大学には…

貧しいこと、望まぬこと、これが私の原点。(失踪40日目)

人は過去に囚われている。 記憶から逃れることは未だできない。 私の自意識は貧しさから生まれた。 私の記憶の多くは貧しさと繋がっている。 簡単に言えば、子供の頃の貧乏で惨めな記憶ばかりが鮮明だということ。 私の家には、電話がない。 小学生の頃、「…

そういえば20年以上理髪店にいってない。(失踪38日目)

就職するまで、理髪店にいったことがなかった。 ずーと美容室? いやいや、私の髪は親が切っていた。 我が家は、理髪店代をケチっていたのである。 歯医者いけないくらいだから、理髪店にいけるはずがない。 また、私の髪は軽めの天然パーマだったので、誰が…

失踪者は大阪西成を目指す。(失踪31日目)

新今宮から眺め観るアベノハルカスが好きだ。 目線は地べたの西成、見上げると遠く彼方に霞むハルカス。 歩けば10分ほどの距離なのに、やけに遠く感じる。 天王寺に行き着くには急な坂道を登らねばならない。 その急峻な坂道には見えない分厚い壁がそこに立…

私は国民年金保険料を支払い続けるべきか?独自検証結果。(失踪29日目)

退職3年目、ようやく前年収入が激減(約5万円)した。 その結果、今年度は住民税ゼロ、国民健康保険料2.5万円、になり、税金極小生活へ突入した。 残る課題は、国民年金保険料をどうするか?である。 在職中は厚生年金の強制加入だったので、何も考えてな…

貧乏を意識しなければ貧乏でない。(失踪27日目)

子供の頃、我家には拾い物がたくさんあった。 テレビ、ステレオ、勉強机、自転車、は父が拾ってきたものだ。 当時、それを恥ずかしいとは思わなかった。 親にだまされて、近くの畑からミカンやシイタケを盗むことなんて一度や二度ではなかった。盗んだミカン…

退職3年目にして到達した住民税ゼロの世界。(失踪23日目)

退職して2年が経過した。 今年度が退職後3年目となる。 税金(住民税・府民税)と社会保険料(国民健康保険、国民年金)は前年の収入によって支払い金額が決定する。 (※国民年金は収入と無関係で支払い義務があるが、免除制度がある) 私の場合、 退職1…

私の住所は誰も知らない。家族から住所を隠す方法。(失踪22日目)

今の私の住所は誰も知らない。 誰にも教えていない。 私は、実家を出てから現在まで11回転居している。 半分程度は首都圏で生活していたが、転勤などで地方都市で住むこともあった。 今は、コロナ禍を避けるため、東京から離れ大阪にいる。 大阪の住所は誰に…

狂気の沙汰。精神病院で死ぬということ。(失踪21日目)

母は、いわゆる精神病院に入院している。 当初は短期間の入院を想定していたが、7年が経過した。 狂気と正気の境界は不明瞭である。 狂気も正気も定義することは不可能だ。 狂気とは正気でない状態で、正気とは狂気でない状態である、と言えるにすぎない。 …

歯は口ほどにものを言う。(失踪19日目)

私の歯はぼろぼろである。 抜けたり、虫歯だったり、まともな歯はほとんどない。 硬いものが噛めない。 不自由である。 食べる楽しみが感じられない。 不幸である。 何故、こうなったのか? 歯を磨かなかったからか? それもあったかもしれない。 一番の原因…

お金は命に代えられない。(失踪18日目)

私の父は肺炎で死んだ。 78歳だった。 こう書けば、ありがちな最期に見える。 だが、この2行には長い行間がある。 貧しい者の最期は悲しく、厳しい。 父は、痴呆だった。 痴呆症を発症し2年経過した頃、肺がんが発覚した。 手術することが困難な場所に腫…

私は同和ではない。(失踪13日目)

「同和ではない」 親から何度となく言われた言葉だ。 昔々、祖父と祖母は駆け落ちし、とある村に居ついた。 そこが同和地区であった。 戦後、一家は同和地区から転居した。 「同和ではない」これは、「生まれは同和ではない」ということなのだろう。 このこ…

親族に脅迫され続けるのはつらい(失踪9日目)

私が失踪した理由はいくつもある。 最も大きな理由は、・・・。 親族からの脅迫から逃げるためである。 約20年脅され続けてきた。 その間、金銭を搾取され続けた。 脅迫内容は、私の父のことである。 私はそのことに負い目を感じていたので、要求に応じ続け…

逃げるは恥でない(失踪0日目)

逃げることは恥じではない。 逃げられる余地があるのなら、どこまでも逃げよう。 私は逃げ続けてきた。 2年前、労働から逃げた。(退職し無職に) 1年前、コロナ禍から逃げた。(東京から地方へ移住) そして、今、過去から逃げることを決意した。 これは…

幸福とは何か? 解の一つに到達した話

無職になって約2年。 気がつけば規則正しい生活を繰り返している。 私の今の一日はだいたいこうだ。 10:30 起床(目覚ましはない。寝たいだけ寝ている) 読書(1時間~2時間) 12:30 食事(食事は一日二食) 13:00 外出(買物、図書館、サ…

生活保護支給額から思う。貧しく生まれた者は貧しいまま死ぬ話

昨日、大阪地裁で生活保護減額を取り消す判決が出された。 この判決は何を意味するのか? いや違う、そんな大層な話を語るのつもりではない。 生活保護レベルの生活とはどの程度のものか? この判決をきっかけにし、それが知りたいと思っただけだ。 そもそも…

昨年の収入は5万円だけど。確定申告書類を作成した話

確定申告書類を作成した。 令和2年の収入は雑所得5万円。 20万円以下の雑所得は確定申告の必要はないので、 果たして申告の必要があるのか?とは思もってもいるのだが・・・。 まず、つくるだけつくってみた次第である。 雑所得5万円は個人年金の収入で…

コロナは続くよどこまでも。酸素発生装置を買った話

アマゾンで酸素発生装置を購入した。 価格は3万円弱(税込み)だった。 何のために買ったのか? それは、コロナ感染対策のためである。 自分が感染した場合のことを想像してみる。 ある日突然発熱。 コロナを疑う。 検査のため右往左往する。 なかな検査が…

これは失踪の始まり?スマホの電源を切っている話

1月初めからスマホの電源を切っている。 もう1ヶ月近く切りっ放しを続けている。 電話がかかってくることはない。 留守電機能をつけてないので、電話があっても着信履歴が残るだけだ。 こうなった理由は、昨年12月に退職した会社から着信があったからだ…

清貧とは何か?暖房器具は電気毛布だけの話

寒くなった。 我が家の暖房器具は電気毛布だけである。 2,000円くらいだった。 昼間は、足の上に掛け、コタツのように使う。 就寝時は、掛け布団として使う。 厚着をしれいれば、これで凍えることはない。 十分だ。 できるだけ物を所有したくない。 これを、…

もう耐えられない。辞めた会社から電話があった話

先週、辞めた会社から着信が入っていた。 無視した。 その後、3日連続で着信が入った。 全て無視した。 何の用件か? 知りたい気持ちはあるが、知りたくもない気持ちのほうが強い。 この電話に出ることは、社会と繋がることである。 それは耐えれない。 耐…

終の棲家に最適? 無職にやさしいのはURであーる話

私が今住んでいるのは、URだ。 URは、独立行政法人(広い意味では国)が管理する賃貸住宅である。 URに住んで半年が経過した。 民間賃貸と比較して分かったことがあった。 (利 点) ①保証人が不要 保証人を確保できない人にとって大変ありがたい制度…

これは椅子ではない。我家にVIRTUAL劇場を作った話。

三密を避けるために、劇場にいけなくなった。 演劇、映画、最後に行ったのは、3月末である。 最後に観た映画は、「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」だった。 劇場活動はとっくに再開したものの、コロナ感染のリスクが高いので行くことを躊躇している…

時代は大阪万博。オリンピックチケットの払戻し処理をした話

東京オリンピックのチケットを全て払い戻した。 大して興味はなかったけれど、働いていた会社が少なからずパラオリに関係していたので、人気がない競技を申し込んでみたら、当選していたのだった。 キャンセル作業は簡単。 カード決済だったので、カードから…

セルフネグレクトに至る日。隣のベランダが糞だらけの話

私の隣のベランダが大変なことになっている。 廃物とハトの糞の山である。 よく観察してみると、ベランダはハトのねぐらになっている。 ハトは、自分の糞の匂いがとても好きで、安心するらしい。 だから、夕方には必ず帰ってくる。 そして、またそこで糞をす…

没後50年、三島由紀夫の死の謎。「豊饒の海」の舞台を訪ねた話

1970年11月25日、三島由紀夫は自衛隊市谷駐屯地で自決した。 50年経ったが、今もその死には謎が多い。 晩年の三島は奇行が過ぎたが、天才故の有り余る苦悩がそうさせたように見える。 その苦悩とは何か? 天才の尋常でない感覚を理解することは困…

大阪のコロナ重症者数は日本一。その理由が笑えない話

11月21日現在、大阪府のコロナ重症数は87人である。 一方、東京は40人で、大阪が圧倒的に日本一だ。 日本一が大好きな大阪人であっても、こればかりは嬉しくないだろう。 来週には、何らかの自粛要請が出される可能性が高い。 なぜ、こういうが起きるて…