完全失踪日記

Escape from another.

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

物語には毒が必要だ。夏の終わりに「天気の子」を観た話

公開されて1か月以上たつのに、混んでいた。 「君の名は」が健全だったからか、親子連れや、小中学生も多い。 新海誠は、「君の名は」以前、親子で楽しく見るような映画をつくっていない。 それとも、商業主義に迎合してしまったのだろうか? 興味は尽きな…

これは、ささやかな国家に対する嫌がらせ。国民年金の付加年金を申込んだ話

国民年金の付加年金を申込んだ。 これは、国に対するささやかな嫌がらせである。 付加年金は、国民年金保険料に上乗せ保険料を支払うと、年金額が増える制度。 見れば見るほど、お得な制度である。 逆に言えば、政府としては、加入してほしくない制度だ。 国…

年金財政検証が語る日本社会の格差についての話

27日、年金財政検証が公表された。 政府が年金財政検証で語った内容は2つ。 ①現制度の維持 ②年金額の減少 「年金は30年間で20 %減る。だから、覚悟してね。」ということ。 しかし、これは5年前の財政検証でも宣言していたことなので、驚く内容ではない。 国…

今年は支払います。国民年金の納付書が送られてきた話

月額16,410円、年額196,920円です。 今期は、免除申請せず支払います。 しかし、少々高いような気がします。 国民年金保険の保険としての価値を考えてみます。 ※物価上昇分とか40年分の利息とかいろいろあるのですが、考慮していません。 支払額:7,876,800…

老に至る病。それは「はしか」である話

帯状疱疹(はしか)は、癒えてきた。 症状は、一般的な経過と合致したところが多い。 ①右脇、背筋あたりに時折痛みが走る(やや鋭利な痛み) ②2、3日後に、背中に発疹を認める。触れると、ちくりと痛い。 ③発疹が、拡大。脇下、肩にも。痛くて、左側を下に…

病院に行くべきか、行かざるべきか? 自己診断は危険で楽しい話。

数日前、背中に多数の発疹が出た。 発疹は、背中の中央やや右、手が一番届きにくいところにある。 かゆみは殆どなく、ちくりと痛い。 熱を持っている。炎症を起こしている。 これまでに経験したことない症状だ。 ネット情報から、 ①あせも ②帯状疱疹 できれ…

所詮、支給額はこんなもんか。年金定期便が送られてきた話

年金定期便が送られてきた。 50歳とかの節目でもなにのに、何故、こんな時期に? そういえば、7月末、市役所に厚生年金から脱退したことを報告した。 節目だったのだ。 支給予定額を解りやすく計算すると。 〇総支払額 ÷ 15= 年間支給額 (※この計算方法…

平成の人間失格。島田雅彦「僕が異端だった頃」を読んだ話

書き出しはこうだ。 「誰にでも少年時代はあるが、誰もがそれに呪われている。」 今さら自伝かよ、と思いつつ、 平成版人間失格を期待していた。 少年時代、島田雅彦は異端ではなかった。 異端になりたい、異端でありたい、異端であろうとする少年であった。…

無念? マレーシア視察旅行を無期延期した話

来週予定してたマレーシア視察旅行を延期した。 冬は、常夏の東南アジアへ逃込もうと思っている。 候補は3つあり、①タイ②台湾③マレーシア。 ①②は、何度か行っている。 ③は、15年位前に一度行ったきりで、最近の様子が分からない。 それなら、一度行ってみよ…

脳の限界はどこにある。やりたいことだけやっていると脳が疲れない話

無職では、自分を律することがとても難しい。 つまり、自己管理が最も困難だ、と思う。 そもそも、律する必要すらないからだ。 24時間どう使うか自分次第である。 やりたいと思うことをやりたいだけやる、のが基本だ。 実際、好きなことを好きなだけやり続け…

右手を使い過ぎ! ひどい腱鞘炎になった話

毎日、毎日、本を読んだ。 昼から夜まで、ひたすら本を読んでいた。 朝起きると、右肩に激痛が走った。 手首から肩にかけ、右半身の広い範囲が熱発している。 体がだるい。 ここ数日、右手がだるいな、と感じていたが、甘く考えていた。 遂に閾値を越え、体…

会社勤めが懐かしい? お盆の最中、演劇を観た話

本作は、異文化コミュニケーションコメディ。 「工場」が、労働力不足により、他国から労働者を受け入れる。 結果、「工場」の日本的日常(ラジオ体操、ミーティング、非常訓練)が、 相互不理解領域へ変貌。 舞台内では、悲劇と喜劇が小刻みに入れ替わり、…

夏になると、ついつい。「サマータイムマシンブルース」を観ての話

ついつい、繰り返し観てしまう映画がある。 夏は、「サマータイムマシンブルース」。 何度見ても、面白い。 度ごとに発見がある。だから、また見てしまう。 主演は、瑛大と上野樹里。 夏休みの大学、エアコンのリモコンが壊れたのを端に、 はじまるタイムパ…

寝すぎなのか? 最近見る夢の話

夢をよく見る。 寝すぎ、なのだろう。 今は、寝たいだけ寝ることができる。 夢のような生活だ。 夢の生活で見る夢とは? 夢には、必ず人が登場する。 それも、今の日常の中で会う人は現れない。 例えば、働いている時だと、同じ事務所で働いている人、は現れ…

日本人にとって戦艦大和とは何だったのか? 「アルキメデスの大戦」を観た話。

何故、戦艦大和は造られたのか。 当時、巨艦巨砲主義は既に終焉を迎えていた。 今さら、大戦艦?、だ。 そんなことは皆知っていた。 しかし、皆、誘惑に勝てなかった。 世界一の戦艦を造りたい。 世界一の兵器を持つことはどういうことなのか? その、蠱惑に…

いまさら青春かよ。 村上春樹訳「キャッチャー・イン・ザ・ライ」(ライ麦畑でつかまえて)を読んだ話

20歳の頃一度読んだ。 どこが青春小説の名作か、と思った。 面白くもなんともない、記憶しかない。 今さら青春もないだろうが、 村上春樹の翻訳が読みたかったのだ。 主人公は、自分を囲む世界の殆どすべてを否定しながら、逃げ回る。 やり場のない思いを剥…

汝の隣人を愛せ。 私には、驚きの隣人が3人いる話。(となりの人①)

訳アリ・激安マンションの住人は、とても個性的だ。 いや、これは、個性的、という水準ではない。 私は角部屋に住んでいるので、隣人は3人。 上の階、下の階、そして、となりの人である。 今、最も気になるのは「となりの人」、その奇妙な行動である。 彼は…

※※はつらいよ! 実家に帰って、老後について考えた話

私の実家は、西日本にある。 県庁所在地から、車で30分程度の、いわゆる田舎町。 私は、地元を離れ、両親を顧みず、結婚もせず、勝手生きている、と思われている。 親戚一同から見れば、困った身内、という扱いである。 日本の田舎において、多様性は受け入…

この暑い中! 故あって実家に帰った話

実家に帰った。 叔父の葬式に列席するためだ。 叔父は90歳だった。 死について思う。 私は唯物的だ。 つまり、死ねば生命は終わる、と思っている。 生命の終わりが死、である。 霊、魂、輪廻だとか絵空事だと信じている。 私が死ねば、私の意識が失われる。 …

高良健吾だから強い違和感。「アンダー・ユア・ベッド」を満席で観た話。

高良健吾主演の「アンダー・ユア・ベッド」を観た。 満席だった。 若い女性が多い、高良健吾人気である。 正義のストーカーの話。 いや、違う。 ストーカーにも正義はあるかもしれないが、ストーカー行為は正義ではない。 ストーカーの正義の話。 高良健吾が…