完全失踪日記

Escape from another.

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

働いていない今、旅する意味を考える話

旅は好きだった。 今になって思うと、旅は日常から逃亡するための行為だった。 その時の日常とは、働きつつ消耗していく状態、と定義しておく。 永遠に続くであろう、うんざりする日常からの一時逃避。 しかし、旅はすぐに終わり、日常へと引き戻される。 今…

不動産屋に生活保護受給者と勘違いされた話。

住んでいる事故物件を更新した。 無職でも入居できるURの事故物件を探したが、条件が合わず、断念。 無職になっても更新できた。 もっとも、無職になった旨を報告していない。 契約書に職業を記載する欄はないし、特に聞かれなかったからだ。 保証人が必要な…

我慢すると重力が倍になる話

意識して、毎日やりたいことだけやっている。 今日は、昼間から舞台鑑賞。 昭和に書かれた台本だった。 嫌な感じはしていたが、長ゼリフから始まった。 そして、言葉ばかりが延々と続く。 昭和では、語ること、語られる言葉自体に価値があった。 今では、言…

森見登美彦「熱帯」を読み終えた話

2日連続で図書館に行くことになる。 図書館の人間模様は愉快だが、これはまた別の機会に。 この本「熱帯」が、「熱帯」の中に出てくる本「熱帯」なのか? はどうでもよく、 多分この問いよりも重要なのは、 「熱帯」の中に出てくる森見登美彦が、この本「熱…

雨だし、「年金破綻」について考えた話

「年金が破綻する時!日本は沈没する!」 年金が破綻する可能性はある。 しかし、年金破綻は日本国破綻とほぼ同義であるので、想定する必要はない。 日本国が破綻すれは、「円」は紙くずとなる。 預貯金も意味がない。そもそも銀行自体の存続も疑わしい。 土…

人は遊び続けるとどうなるか!「くうねるあそぶ」を実践した話

「くう・ねる・あそぶ」 糸井重里の名コピーだ。 食べて、寝て、遊ぶ、それだけ。 そうありたい。 そうあれば、なんと幸せな世界なのだろう、と思っていた。 実際、遊び続けると気づく。 それは、 「遊び続ける」と疲れる、ということ。 「遊び続ける」と「…

表参道に迷宮? デヴィッド・リンチ展の話

主な展示は、絵と写真だった。 どこまでも、難解だ。 おまけに、暗くて、グジャグジャだ。 何かを表現している、とは見えない。 リンチの脳内イメージを二次元化しているのだろう。 彼にとって、この世界は、薄暗く、醜悪なもので満ちている、のだ。 そう思…

欲しくないものが手に入る話

オリンピックのチケットが当たった。 近代五種競技。 1人で、射撃・フェンシング・水泳・馬術・ランニングの5競技を行う。 これは、何のための組合せなのか? 私には、軍事訓練に思える。 戦いのエキスパートが勝つ。 どんな人たちが出場するのだろうか? 興…

本に囲まれていると幸せになる話

東洋文庫ミュージアムを訪ねた。 そこには、壁全面が本で囲まれた部屋がある。 三菱の三代目岩崎久嗣が、モリソン文庫(2万4千冊)をまるごと買い取ったのもの。 総額70億円(今の価格)なので、1冊あたり30万円弱の計算。 不規則に並べられた本の美しさ…

多分、こういう舞台がトレンド?! 舞台「すべては原子で満満ちている」を観た話

劇団名が好みだった。 「スペースノットブランク」(space not blank) 虚無ではなく虚空、と勝手に訳した。 世界は無でなはく、虚空が在る。 演者は演者に向かって言葉を発することはない。 舞台空間の虚空に向かって、身体全部を使って語る。 語られた言葉…

醜悪すぎるものを美しいと感じる話

東京駅前、行幸地下ギャラリーで若手アーテイストの作品が展示されていた。 平日の昼間、人通りはまばら。 おかげでゆっくり見れた。 その中に、目が奪われる作品群があった。 残念ながら、写真では分かりづらいが、 よく見ると、身体から黒い黴の胞子が溢れ…

「人間の本質は怠惰」、思わず納得してしまう話

「人間は怠惰な生き物だ」と、思う。 全ての生き物は、その遺伝情報を残すために存在している。 体は、遺伝情報を入れる器にすぎない。 肉体は消耗品なのだ。 だから、食欲と性欲にのみ行動が支配される。 食欲と性欲を満たす行動以外の行動は、無駄な行動で…

事故物件から引越すか? 検討してみる話

住んでいる、物件の契約更新がきた。 はや2年か、と思う。 この物件は、いわゆる事故物件である。 とはいっても、前に住んでいた人が亡くなったのではなく、 亡くなったのは、前の前の人、らしい。 不動産屋からは、そのような説明はなく、 住み始めた後、…

古市憲寿「平成くん、さようなら」をやっと読んだ話

読んだ後、何か古いな、と思ってしまった。 発表が去年9月、令和になってから読む本ではなかったのだろう。 こういう本を読むと、今を生きることの息苦しさを、改めて思い知らされる。 他者との関わり方、世界との関わり方、 小説の主人公のようには、到底い…

石原慎太郎は死に怯えている? 小説「老惨」があまりに痛々しい話

村上春樹の最新短編「三つの短い話」を読んだ。 正直、何?と思った。 いつものことだが、謎を謎のまま放置。 放置の仕方も工夫がない。 これで本当にいいの? 表紙に「村上春樹」と大きく入れれば、雑誌は売れるのだろうか? 落胆し、本を書棚に返そうと思…

映画「町田くんの世界」から何が見える? 私の世界の話

この映画は、町田くんが見ている「世界」の話。 だから、映画の中での町田くんは「神」なのだ。 「世界」は多分あると思う。 「「世界」があって、私がいる。」と私は信じている。 だから、私の感じ方によって「世界」は変わる。 そう、信じさせてくれる映画…

やはり驚きの額! 住民税の請求書が来た話。

来るべきものは、来るのだ。 ハンカチ落とした、のゲームのようにポストに入っていた。 役所が忘れるはずはない。 それにしても、結構な額だ。想定額よりは少なくて、ちょっと嬉しい。 4回に分けて支払うことができる。 何時払っても同じなので、とっとと払…

今さら何か? 辞めた会社から連絡があった話

会社の後任者から連絡があった。 いろいろ困っている模様。 半年前の会議のことを蒸し返している。 誰が何を言ったかなんて憶えていません。 詰まるところ、「言った。言わない。」の話。 そういえば、そんなことばっかりだった。 今日は、雨の、寒い、青い…

どこまでが本気なのか? マクドナルドの掛け軸をみた話

これらの作品群は、かっこいいのか?クールなのか? それとも、ただのおふざけか? 一連の作品が、一定の思想を基にし製作されたことは良く解る。 茶道の本質は心なのだから、道具の姿形はどうでもよい、ということなのだろう。 これが、アメリカ人芸術家が…

更年期障害なのか?風呂上がりに困ったことになる話

50歳を過ぎた頃から、体調の変化がいろいろと起こる。 最初は、何か変だなと思い飛ばしているが、無視できない。 最近、風呂上りに起こること。 体を拭いて一息ついた後、 どうゆうわけか、汗が下着ににじんでくる。 体温調節が上手くできない、せいだ。 汗…

トンチン年金の受給が始まるので、マイナンバーカードを申請した話

今年から個人年金を受給する。 いわゆるトンチン年金で、死ぬまで毎年一定額を受取れる。 ザッと計算してみたが、23年生きれば元がとれるようだ。 商品としての価値はまずまずだと思う。 誕生月の翌月から受給開始だが、手続きにマイナンバーカードが必要と…

人生は連続するゲームなのか? 平日昼間に観た演劇の話。

人生をゲームとみなすなら、それは残酷なゲームだ。 結局、死ぬし。死なないと終わらない。 だから、その終わりが、勝ちなのか、負けなのか、わかりえない。 でも、ゲームは続く。 仕事をやめても、ゲームが終わるわけでなはい。 独りでサイを振って、進む。

本を貸出さない図書館で、伊坂幸太郎「フーガはユーガ」を読んだ話

本を貸出さない図書館がある。 ということは、人気のある新刊も図書館内にあって、自由に閲覧できる。 市民図書館だと半年待ちの本も、その日の先着順で読み放題である。 別の本を読むつもりで出かけたが、それは誰かが読んでいるのだろう、なかった。 そこ…

夢は現実よりも疲れる話

仕事を辞めてから、よく夢を見る。 睡眠時間が毎日8時間程度(午前2時~午前10時)。 少々寝すぎで、眠りが浅いからだろうか。 今朝は、嫌な夢で目覚めた。 会社の同僚が青いサングラスをかけていたので、 「色眼鏡で見るんじゃないよ」と私が激しく怒った…

古市憲寿「百の夜は跳ねて」を市民プールで泳ぎながら考えた話

週に一度は、図書館とプールの組合せで過ごすことにした。 午前2時間、図書館で本を読み、その後1時間くらい市民プールで泳ぐ。 脳と体とをバランスよく使いたい。 今日は、気になっていた、古市憲寿「百の夜は跳ねて」を読んだ。 肩書が多様な彼がどのよ…

会社で知り合った人とは友達になれない。最後の送別会での話

仕事をやめて二カ月になるが、最後の送別会があった。 ありがたいことだ。 会社にはブランチが沢山あって、私が以前属していたブランチの人たちが開いてくれた。彼らとは若いころから一緒に飲みに行ったり遊んだりしたが、友達ではない。 私は、会社内での知…

リタイヤ生活60日目、毎日が日曜日なのか?自問自答した話

仕事をしていると、相当の時間が制約される。 自由に使える時間は本当に少ない。 ごく僅かな自由な時間も、体力・精神力が残っていなければ、寝ているだけだ。 こんな生活が長く続いた。 この無限ループから抜け出すためにリタイヤをした。 リタイヤ前、リタ…