完全失踪日記

Escape from another.

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

貧しいこと、望まぬこと、これが私の原点。(失踪40日目)

人は過去に囚われている。 記憶から逃れることは未だできない。 私の自意識は貧しさから生まれた。 私の記憶の多くは貧しさと繋がっている。 簡単に言えば、子供の頃の貧乏で惨めな記憶ばかりが鮮明だということ。 私の家には、電話がない。 小学生の頃、「…

そういえば20年以上理髪店にいってない。(失踪38日目)

就職するまで、理髪店にいったことがなかった。 ずーと美容室? いやいや、私の髪は親が切っていた。 我が家は、理髪店代をケチっていたのである。 歯医者いけないくらいだから、理髪店にいけるはずがない。 また、私の髪は軽めの天然パーマだったので、誰が…

失踪者は大阪西成を目指す。(失踪31日目)

新今宮から眺め観るアベノハルカスが好きだ。 目線は地べたの西成、見上げると遠く彼方に霞むハルカス。 歩けば10分ほどの距離なのに、やけに遠く感じる。 天王寺に行き着くには急な坂道を登らねばならない。 その急峻な坂道には見えない分厚い壁がそこに立…

私は国民年金保険料を支払い続けるべきか?独自検証結果。(失踪29日目)

退職3年目、ようやく前年収入が激減(約5万円)した。 その結果、今年度は住民税ゼロ、国民健康保険料2.5万円、になり、税金極小生活へ突入した。 残る課題は、国民年金保険料をどうするか?である。 在職中は厚生年金の強制加入だったので、何も考えてな…

貧乏を意識しなければ貧乏でない。(失踪27日目)

子供の頃、我家には拾い物がたくさんあった。 テレビ、ステレオ、勉強机、自転車、は父が拾ってきたものだ。 当時、それを恥ずかしいとは思わなかった。 親にだまされて、近くの畑からミカンやシイタケを盗むことなんて一度や二度ではなかった。盗んだミカン…

退職3年目にして到達した住民税ゼロの世界。(失踪23日目)

退職して2年が経過した。 今年度が退職後3年目となる。 税金(住民税・府民税)と社会保険料(国民健康保険、国民年金)は前年の収入によって支払い金額が決定する。 (※国民年金は収入と無関係で支払い義務があるが、免除制度がある) 私の場合、 退職1…

私の住所は誰も知らない。家族から住所を隠す方法。(失踪22日目)

今の私の住所は誰も知らない。 誰にも教えていない。 私は、実家を出てから現在まで11回転居している。 半分程度は首都圏で生活していたが、転勤などで地方都市で住むこともあった。 今は、コロナ禍を避けるため、東京から離れ大阪にいる。 大阪の住所は誰に…

狂気の沙汰。精神病院で死ぬということ。(失踪21日目)

母は、いわゆる精神病院に入院している。 当初は短期間の入院を想定していたが、7年が経過した。 狂気と正気の境界は不明瞭である。 狂気も正気も定義することは不可能だ。 狂気とは正気でない状態で、正気とは狂気でない状態である、と言えるにすぎない。 …

歯は口ほどにものを言う。(失踪19日目)

私の歯はぼろぼろである。 抜けたり、虫歯だったり、まともな歯はほとんどない。 硬いものが噛めない。 不自由である。 食べる楽しみが感じられない。 不幸である。 何故、こうなったのか? 歯を磨かなかったからか? それもあったかもしれない。 一番の原因…

お金は命に代えられない。(失踪18日目)

私の父は肺炎で死んだ。 78歳だった。 こう書けば、ありがちな最期に見える。 だが、この2行には長い行間がある。 貧しい者の最期は悲しく、厳しい。 父は、痴呆だった。 痴呆症を発症し2年経過した頃、肺がんが発覚した。 手術することが困難な場所に腫…

私は同和ではない。(失踪13日目)

「同和ではない」 親から何度となく言われた言葉だ。 昔々、祖父と祖母は駆け落ちし、とある村に居ついた。 そこが同和地区であった。 戦後、一家は同和地区から転居した。 「同和ではない」これは、「生まれは同和ではない」ということなのだろう。 このこ…