セルフネグレクトに至る日。隣のベランダが糞だらけの話
私の隣のベランダが大変なことになっている。
廃物とハトの糞の山である。
よく観察してみると、ベランダはハトのねぐらになっている。
ハトは、自分の糞の匂いがとても好きで、安心するらしい。
だから、夕方には必ず帰ってくる。
そして、またそこで糞をする。
糞が無限に増加することになる。
たまに我が家にまでやってくるので、我が家のベランダに網を張った。
ハトは我が家にこれなくなった。
隣人は、70過ぎのおじさんで、独り暮らしである。
週に一度はこのベランダに洗濯物を干す。
夏の終わりには、ベランダに扇風機が出現した。
確かに、生存している。
最初、ハトを飼っているのかとも思ったが、
そうではない。
単に無頓着なのである。
否、それはほめ過ぎというものだろう。
多分、そんなこともう、どうでもいいんだろうな。
ハトがこようが、糞が増えようが、どうでもいいのだ。
孤独な70歳男が考えることなど、その日のことくらいだ。
今日は何を食べようか?とかね。
明日のことは考えなくなっているはずだ。
まあ、セルフネグレクトになるのも理解できる。
私もすぐに貴方の境地に至ることでしょう。