生活保護支給額から思う。貧しく生まれた者は貧しいまま死ぬ話
昨日、大阪地裁で生活保護減額を取り消す判決が出された。
この判決は何を意味するのか?
いや違う、そんな大層な話を語るのつもりではない。
生活保護レベルの生活とはどの程度のものか?
この判決をきっかけにし、それが知りたいと思っただけだ。
そもそも、生活保護支給額とは何を基に算出されるのか?
それは、健康で文化的な最低限度の生活を維持するのに必要な金額である。
分かりにくい表現だ。
これを基点にロジックを展開するのは困難である。
なので逆算することにしよう。
大阪で独り暮らしの場合、支給額は約12万円/月である。
内訳は、家賃が4万円、残り8万円。
今の私の一ヶ月の生活費は?
何と、生活保護と同じ12万円。
家賃:5万、食費2.5万、光熱費1万、通信費0.5万、保険(年金、国保)1.5万、その他2万。
それを差し引くと、私の生活は生活保護以下、である。
んー、納得できない。
最低限度の生活はそんなに豊かなのか?ということに納得できないのではない。
何やら納得できないのは、
私が最低限度以下の生活を送っていても大きな不満がない、ということにだ。
私は、比較的貧しく生まれた。
だから、貧しいことが普通である。
貧しさの只中にあるときは貧しさに気づかない。
貧しさを外から眺めることができて初めて貧しさに気づく。
今になって思う。
貧しく生まれた私は貧しいまま死ぬのだ。
そのことに納得がいくにはまだ時間が必要である。