完全失踪日記

Escape from another.

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

悪の華は何色か? 映画「悪の華」を観た話。

世界に迎合することを拒んだ中学生の物語。 この世界は面倒だらけだ。 それに薄々気付くのが中学頃だろう。 思い起こしても、中学の頃が最も不自由だった。 何かから解放されたい、自由になりたい、と強く感じていた。 目の前にある世界を受け止められずに、…

想像が世界だ。「なめらかな世界と、その敵」を読んだ話

SF要素がある青春小説である。 なめらかな世界とは、 無限にある世界の一つで、その世界は脆弱だが可能性に満ちた世界に見えた。 不可能性だらけの私の世界に、まだ可能性は残っているだろうか。 隠居生活者にとっては痛い話ばかりだった。

科学は美である。国立科学博物館の「風景と科学 展 芸術と科学の融合」での話

国立科学博物館へ行った。 ここに来ると、世界は美しく、奇跡に満ちている、と実感できる。 だから、時折ここを訪ねる。 「風景の科学展」を催してした。 風景写真に科学情報を付加し、展示してある。 例えば、ホモエレクトスがみた最後の景色、とか。 写真…

果たして、太宰は雄弁だったのか。映画「人間失格」を観た話

小栗旬の「太宰」は、よく語った。 雄弁ならば小説を書く必要はない。 語ればいいだけだ。 実物「太宰治」はどんな人物であったのか? 小説を読む限り、彼は常に周囲の期待を察知し、応えてしまう、人間に思える。 今風に言えば、「空気を読む」ということだ…

もはや呪い。ゲーム「ソリティア」が止められない話

「ソリティア」が止められない。 一番クラシカルなゲームで、クロンダイクと呼ばれてるものだ。 そもそも、Windowsに付録としてついてたのだ。 仕事中、手持ち無沙汰になると、ついプレイしていた。 それが習慣となり、朝一番の運試しでやっていた。 一番の…

サピエンス礼賛。ラグビーW杯に心乱される話。

ラグビーのルールはよく知らない。 しかし、この競技は見ているだけで、心が躍る。 サピエンスが狩猟生活を送っていた頃、集団で獲物を追っていた。 屈強な男たちが死に物狂いで戦う姿を想像する。 その困難な時間は、何十万年も続き、現在へと生き延びた。 …

POPとは? 「ジュリアン・オピー」展をみた話

「ジュリアン・オピー」展をみた。 作品のどれもが不自然に見えた。 何か足りないのだ。 何が足りない? 両手に何も持たず、カバンも持たない。 誰もスマホを持っていない。 今時、こんな風景はどこにもない。 多様な人々が自由に闊歩する世界。 そんな世界…

お金の有難みを実感するため現金払い。国民年金・健康保険料を支払った話

国民年金1年分、健康保険料半年分を支払った。 予定していた金額だが、無職には辛い支出だ。 お金の有難みを実感するため、現金で振込むことにした。 総額20万円を超えるため、銀行窓口では、書類記入と本人確認書類が必要だった。 何かと面倒だ。 書類には…

無アクセント地帯とは? 関西弁の演劇「あつい胸さわぎ」を観た話。

私は、無アクセント地帯で生まれ育った。 無アクセント地帯とは、 アクセントで区別する同音異義語(例えば、「はし」である、「橋」「端」「箸」)をアクセントで区別しない地域のこと。 無アクセント地帯の起源は、その地域が国境付近であり、どちらの国に…

バスガス爆発。バス一日券で旅をした話。

バス一日乗車券で小旅行を決行。 目的地はない。 目的はある。 バスの窓に流れる景色を眺めること。 眺めながら、何かを考える、何かを想う。 乗ったバスは11本。 老人、母子、通学、通勤、それは、多分日常の何気ない風景。 私は、彼らの日常を旅した。 私…

時間と自由、どっちが大切か? サマータイムを終了した話。

サマーターム(目覚ましを使わない生活)を終了した。 夏が終わったからではない。 時間の貴重さが身に染みたからだ。 不規則な生活は、時間に流される生活でもある。 時間の中を漂流する生活は、不自由で、苦痛である。 時間を浪費する生活に少し飽きた、の…

体と心、最初に壊れるのは? 無職は体調管理が難しい話。

今週は気温の変化が激しい。 急激な気温の変化は体に負荷がかかる。 50を過ぎた頃から、それを感じるようになった。 体力が落ちたのだ。 当然、気力も。 だから、仕事を辞めた。 無職にとっても、気温の変化は辛い。 今朝は、体がだるく、軽い頭痛があった。…

世界からTABOOが消えていく。映画「タロウのバカ」を観た話。

この社会の端に生きる者達の物語。 この社会の端とは何処か? この社会の端の外側には何があるのか? この社会の端に立ち、彼らは叫ぶ。 叫びは歌となり、歌は祈りになる。 祈りはどこにも届かない。

健康保険料が重い。任意継続保険の納付書がきた話

任意継続保険の納付書が来た。 10月から半年分の保険料である。 1カ月ごとの納付も可能だが、半年ごとの納付にしている。 私は、退職時に国民健康保険(国保)ではなく任意継続を選択した。 その理由は2つ。 ①保険料が安い 保険料は、前年度の収入から算出…

家族はつらいか? 演劇「アリはフリスクを食べない」を観た話

家族の話だった。 家族が家族であるために苦悩する話だ。 耳が痛い。 家族とは何か? 家族とは一緒に暮らすことである。 家族は、離れて暮らすと家族ではなくなる。 離れていると、喜び、悲しみ、生の感情がまるで見えない。 実家から離れて35年。 新しい家…

台風。運休。そんなの無職には関係ない話

台風が接近している。 不謹慎だが、子供の頃感じた奇妙な高揚を感じる。 台風がもたらす大きな気圧変化が、何かを期待させる。 土砂崩れ、洪水の心配のない土地に住んでいるので、尚更だ。 明日は、月曜だが、出掛ける必要もない。 通勤がなくて良かった。 …

オヤジたちは咳払いで会話する。秋の図書館での話

夏休みが終わり、市民図書館が静かになった。 子供たちがいない。 子供たちは、いるべき場所へ帰った。 そして、居場所のないオヤジたちが残る。 オヤジは咳払いが多い。 誰かが咳払いをすると、別のオヤジが咳払う。 これは、新たなコミュニケーション手段…

世界は自分と自分以外とで構成されている。映画「よこがお」を観た話。

誰かが悪いのではない。 誰かが狂っているのではない。 誰もがありふれた行為を起こした。 誰もがありふれた行為に対して、ごくありふれた行為を返した。 誰もが幸せになろうと行為するも、誰もが幸せにならない。 他者と向き合えば、困難ばかりが先に立つ。…

ハムレットの選択。生活サイクルの変化が止まらない話

寝たい時に寝、起きたい時に起きている。 その生活を5カ月続けていると、どんどん就寝時間が遅くなってきた。 昨夜の就寝時間は4時30分、起床は12時30分。 睡眠時間は約8時間である。 起床が午後にずれ込むと、 つまり、昼過ぎに起きるようになると、起きた…

「Suicaで」。今日の会話は、これだけだった話

隠居生活は、他者との対話が少ない。 今日の実績は、100円ローソンで買い物した時。 「Suicaで」の一言であった。 今日が特別な一日ではない。 何か(市役所、銀行での用など)ない場合、一日に発する言葉は、平均2から3言。 独り言も殆ど発しない。 暫く言…

誕生日の孤独を想う話。

私は、おとめ座である。 先週、53歳となった。 誕生日を自身で祝うことも、誰かに祝ってもらうことも、ない。 今年も、そうである。 「誕生日か」とは意識するが、感慨はほぼない。 子供の頃、誕生日に誕生日を祝ってもらう習慣はなかった。 (誕生日付近に…

無職にとっての夏は?夏を反省する話

夏が終わった。 そして、この夏は、とても疲れた。 何が疲れたか? ①夏休みの影響 子供たちが、プール、図書館、あらゆるところに出現し、街を占領した。 →おやじに居場所がなくなる。 海外避難を含め、旅行も考えたが、断念。 →時期的に高くつくし、旅行先…