完全失踪日記

Escape from another.

私の住所は誰も知らない。家族から住所を隠す方法。(失踪22日目)

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今の私の住所は誰も知らない。

誰にも教えていない。

 

私は、実家を出てから現在まで11回転居している。

半分程度は首都圏で生活していたが、転勤などで地方都市で住むこともあった。

今は、コロナ禍を避けるため、東京から離れ大阪にいる。

 

大阪の住所は誰にも教えていない。

退職を機に、数少ない知人とも交流を絶つようにしていた。

コロナ禍によって全くの絶縁状態になった。

このまま、過去の自分とは決別するつもりである。

積極的に私を探す人は誰もいないだろう。

 

問題はどうやって親族から身を隠すかである。

その方法である。

 

親族は私の住所は知らない。

知られているのは、前の前の住所(東京)までだ。

そこまでは、賃貸契約の保証人を弟に頼んでいたので、住所はばれている。

その後、保証人不要の物件へ(東京)、さらにいまのUR(大阪)へと2度転居した。

退職を知らない弟は、私は東京のどこかに住んでいる、と考えているだろう。

もしかしたら、マンションを買ったとでも思っているかもしれない。

 

私の住所を知るには、前の前の居住地の役所へ行って、住民票を取り寄せる方法がある。住民票を辿っていけば、大阪に行き着くことができる。

それは困る。

私は完全に失踪したいのだ。

 

それを阻止する方法がある。

役所に海外転居届けを提出するのである。

海外転居届けとは、海外へ引越すという届けである。

これを提出すれば、日本の住民でなくなる。

日本のどこにも住んでいないことになるのだ。

住民票がどこにもないから、住民税を払わなくてよくなる。

だが、国民介護保険を受けられなくなる場合もあるので、注意が必要だ。

こんな、ことが簡単にできるわけがない、と思うが、

実はとても簡単にできるのだ。

パスポートさえあればいいのだ。

実際に海外に転居しなくても大丈夫。

転居先の住所が未定でもいいが、あった方が面倒がなくていいので、適当なホテルの住所でも書いておけばいい。

 

これを行えば、住所をトレースできなくなる。

実際に海外に行かなくていい。

次に転居するのに併せて、海外転居届けを出すだけだ。

その後、海外から帰ったことにすれば、住民票が取得できる。

だが、今は海外に行くことも難しく、しばらくはこの計画は実行できないが、一度実行するつもりだ。

 

 

もっとも、私のことなど誰も探さない、かもしれない。

失踪とはひとりでかくれんぼするようなことかもしれぬ。