完全失踪日記

Escape from another.

清貧とは何か?暖房器具は電気毛布だけの話

f:id:mujiuma:20201231113807j:plain

寒くなった。

我が家の暖房器具は電気毛布だけである。

2,000円くらいだった。

 

昼間は、足の上に掛け、コタツのように使う。

就寝時は、掛け布団として使う。

厚着をしれいれば、これで凍えることはない。

十分だ。

できるだけ物を所有したくない。

これを、清貧と呼べるのか?

清貧とは、貧しくあろうと望むことなら、私は清貧ではない。

唯の、貧乏性である。

 

 

私は、貧しい家庭に生まれ、育った。

小・中・高・大、どの社会でも、他者と比べて貧しかった。

母集団の中で最も貧しくはないが、確実に下位10%には入っていた。

東京で働くようになって、益々際立ってきた。

私の周りの人々は、皆、信じられないほど豊かな子供時代を送ってきていた。

 

 

生家には、電話も風呂もなかった。

そんなことは誰にもいえないが、劣等感は感じなかった。

それは、東京だったからだ。

東京では、他者は他者に無関心を装う。

その無関心さを隠れ蓑にし、出自をうやむやにできた。

東京は、私にとって生きやすい場所だった。

 

無職になり、東京も離れ、貧しさは残る。

清貧には程遠い。