無アクセント地帯とは? 関西弁の演劇「あつい胸さわぎ」を観た話。
私は、無アクセント地帯で生まれ育った。
無アクセント地帯とは、
アクセントで区別する同音異義語(例えば、「はし」である、「橋」「端」「箸」)をアクセントで区別しない地域のこと。
無アクセント地帯の起源は、その地域が国境付近であり、どちらの国に属しているのかを悟られないようするため、話し言葉のアクセントをニュートラルにしたから、という説が有力である。
日本語は同音異義語が少ないので、困ることはない。
小学校の先生にその話を聞いた時、とても驚いた。
驚いたのは、自分たちの話し言葉が「標準」ではないという事実にだった。
世界は広いのかもしれないことを私に確信させた。
人は、教えられることなく言葉を話す。
そして、人は言葉で考えることが出来る。
言葉が異なれば思考も異なるだろう。
言葉が異なれば結論も異なるだろう。
関西弁の人は、心のつぶやきも関西弁だろうか?
興味は尽きない。