国立科学博物館へ行った。
ここに来ると、世界は美しく、奇跡に満ちている、と実感できる。
だから、時折ここを訪ねる。
「風景の科学展」を催してした。
風景写真に科学情報を付加し、展示してある。
例えば、ホモエレクトスがみた最後の景色、とか。
写真単体でも十分美しい地上の風景の数々である。
そこに科学情報を重ね合わせることで、景色の背後に隠れる背景が露わになる。
その背景を見ることはできないが、見えない背景を想像させる。
新たな情報は、人間が想像するための原動力と強制力とを併せ持つ。
世界は、知るほどに美しさが増す。
だから、人が知り得たこと全てを知りたいと願う。