2019-08-20 平成の人間失格。島田雅彦「僕が異端だった頃」を読んだ話 本 書き出しはこうだ。 「誰にでも少年時代はあるが、誰もがそれに呪われている。」 今さら自伝かよ、と思いつつ、 平成版人間失格を期待していた。 少年時代、島田雅彦は異端ではなかった。 異端になりたい、異端でありたい、異端であろうとする少年であった。 しかし、異端のふりができる人こそが異端なのである。 彼の物語はこれからも続く。 どうやら、これからも異端を続けるつもりのようだ。