完全失踪日記

Escape from another.

平成の人間失格。島田雅彦「僕が異端だった頃」を読んだ話

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書き出しはこうだ。

「誰にでも少年時代はあるが、誰もがそれに呪われている。」

 

今さら自伝かよ、と思いつつ、

平成版人間失格を期待していた。

 

少年時代、島田雅彦は異端ではなかった。

異端になりたい、異端でありたい、異端であろうとする少年であった。

しかし、異端のふりができる人こそが異端なのである。

 

彼の物語はこれからも続く。

 

どうやら、これからも異端を続けるつもりのようだ。