醜悪すぎるものを美しいと感じる話
東京駅前、行幸地下ギャラリーで若手アーテイストの作品が展示されていた。
平日の昼間、人通りはまばら。
おかげでゆっくり見れた。
その中に、目が奪われる作品群があった。
残念ながら、写真では分かりづらいが、
よく見ると、身体から黒い黴の胞子が溢れ出ているように見える。
見るほどに、気持ち悪くなる。
どう見ても「美」とは対極にあると感じる。
しかし、客観的に「美」を定義することは不可能だ。
それは、蝶ではなく、蛾の紋様に惹かれる感覚に、似ていた。