完全失踪日記

Escape from another.

思い出少ないイブを思う。 私のクリスマスの話。

f:id:mujiuma:20191222124949j:plain

子供の頃、クリスマスプレゼントをもらった思い出はない。

いや、幼稚園でもらったことは憶えている。

サンタがいる、と信じたことはない。

だから、サンタにお願いすることはなかった。

「サンタを信じていた」、という人の話を聞くと、

「嘘だろう」と、心が叫ぶ。

 

クリスマスケーキを食べたことはあるが、家族団欒の思い出はない。 

かといって、悲しい思いをした憶えはない。

他の家庭と我が家を比べることがなかったからだ、と思う。

いや、悲しい思いをなかったことにしたのかもしれない。

 

これが、クリスマスにまつわる記憶だ。

 

今も、クリスマスに特別な思いはない。

そして、そのことが悲しくもない。

羨ましいとも思わない。

 

嫉妬する程、近くにいないのだ。

遠くの別世界のことなど気にならない。

 

でも、毎年ケーキを買う。

今年も買ってみた。

 

このケーキが、私が思うクリスマスの姿だ。