私がバイクを買った理由(失踪138日目)
バイクを買った。
バイクを買うのは3度目。
前回買ったのは30年前。就職してすぐ、中型2輪の免許を取って250を買った。
3年ほど乗ったが、東京から地方に転勤になったことを機に売ることにした。
以来、バイクにはほとんど乗っていない。
55歳でいまさらバイクかよ、事故って死ぬかもね、と思ったが、買うことにした。
今は、店に行かなくても通販で買えるから便利だ。
買った理由は3つ。
①コロナ禍はまだ続く
コロナは空気感染(厳密には違うだろうが)するので、電車、バス、飛行機に乗ることを控えている。空いていること、かつ短時間の乗車ならリスクは極めて低いが、ゼロリスクではない。できるなら乗りたくはない。そこまでして出掛けたいとは思わない。
こんな状況は、後1年半は続くだろう。
②移動手段の選択肢を増やす
今の、私の交通手段は、徒歩と自転車。自転車の行動範囲は、せいぜい半径5km。
とても不便なのだ。
例えばコロナになって検査してもらうとか、ワクチンを打ちに行くとか、自転車だけだときつい。実際ワクチンを打ちにいくのに苦労した。自動で動く乗り物があれば少し安心だ。かといって、車はコストが高すぎる。
③解放と孤独
バイクに乗っているときに感じる解放感と孤独感は素敵だ。
バイクのすぐ隣には死の扉がある。
扉の開閉を凝視する。その孤高の時間が癖になるのだ。
死はどこにでも転がっている。
結局、私はコロナで死ぬより、バイクで事故死したほうがいい、と思っているのだ。