流行の最先端を走る若者の話
間もなく緊急事態宣言が出される。
個人の行動に対して強制力はない。
要請(お願い)である。
緊急事態宣言が出されても、街に出掛ける人がいるだろう。
そういう人々は、一定数存在する。
彼らを制することはできないし、する必要もない。
それは何故か?
理由は二つ。
一つ目、彼らは既に感染した可能性が高いからである。
おそらく、首都圏の若年層では想像以上に感染拡大が進んでいる。
彼らは、文字どおり流行の先端を走ったのである。
多くは、既に走り終え、免疫を獲得していることだろう。
これからも、どんどん街に出て、集団免疫の一翼と経済回転を担ってもらおう。
二つ目、彼らは無尽蔵にいないからである。
繁華街へ出かける若者は一定数しかいない。
彼らの社会で感染が蔓延し終えたら、彼らの社会の中では収束するのである。
問題は、彼らの社会から別の社会に出た人々である。
職場に戻り、家庭に戻り、感染を広げるてしまう。
そこで起きる悲劇はどこまでも悲しい結末しかない。
少し、想像すればわかる。
それは、空恐ろしい。