ダイプリは貴重な事例。 新型肺炎の市中感染者数を推測する話
新型肺炎の蔓延が拡大中である。
国内でどのくらい感染者数がいるのか?
推測してみる。
致死率(致死率=死亡者数÷感染者数)から逆算する方法が最も簡単だ。
死亡者数と致死率が判れば、感染者数が推測できる。
では、致死率は何を基準にするか?
中国の事例は、医療崩壊した結果なので、高く出る(3.5%)。加えて、他のバイアス(中国政府の意図)が強く働いているだろうから、発表数値は、信頼できない。
真面目に、感染者をあぶり出している、韓国とイタリアでも隠れた感染者は多数いると考えられ、死亡率は高く見積もられていると考えた方が妥当だ。
元より、不真面目な日本の数値は全く意味をなさない。
ダイヤモンドプリンセスの事例が有用だ。
感染者数705人、死亡者数6人(3月2日現在)。
致死率は、0.85%。
この数値はどうか?
ダイプリの乗船者(乗員・乗客)は約3000人、全員の検査は終了していない。
今後も感染者数と死亡者は増えるだろうが、死亡者数が激増することは考えにくい。
それは、状況から、重症化し死亡するなら既にしている可能性が高いからだ。
よって、さらに、死亡率は低下する可能性が高い。
高齢者の乗客が多くて、この数値である。
言われているほど、恐ろしいくないことが見えてくる。
ダイプリは、今後も貴重なデーターを供給してくれるだろう。
此処では、致死率を1%と仮定する。
そうすると、新型肺炎で死亡した数の100倍が感染者数となるのだが・・・。
肺炎で死ぬ人のうち何人が新型肺炎だったのかを調べればいい。
肺炎で死ぬ人はどれくらいいるのか?
日本の年間死亡者数140万人。
肺炎が原因の死亡は、7.2%。(10万人/年=300人/日)
つまり、1日当たり300人が肺炎で死んでいる。
この300人の中に、新型が何人いるのかモニタリングすればいい。
後は、インフルエンザの数値を充てて、感染者数を推測する。
それにしても、思った程、感染が拡大していない。
騒ぎも徐々に解消されるだろう。
リタイヤ組には、後遺症の方が心配だ。