人体模型の怨。島津記念館で思い出した話
京都に島津製作所の本社がある。
神社仏閣より先に、島津記念館へ出かけた。
島津製作所が製作した歴代の分析機器が展示されている。
島津製作所機器のデザインは独特で、一目で、それとすぐに分かる。
今回、武骨なフォルムのルーツを見ることができた。
分析器でなないが、人体模型が目に留まった。
そして、ある出来事を思い出す。
小学校の理科室に人体模型があった。
木箱に入っているので、中身を見ることはできない。
勝手に箱をあける勇気はない。
すぐに、校舎の建て替えが始まり、理科室はなくなった。
1年後、新しい理科室に人体模型はなくなっていた。
あの模型はどこに行ったのか?
人体模型の中身を見なかったことが、人生の選択を左右した。
私は、人体への、生命への、興味が尽きない。