公職選挙法違反で逮捕された父。(失踪162日目)
衆院選間近である。
選挙といえば、父が公職選挙法違反疑いで警察に呼び出されたことを思い出す。
田舎の議員選挙での出来事である。
一晩父が家を空けた。警察の取調べを受けたのである。
帰ってきた父は、「一日粘ってやった。これで面目が立つ」と自慢げに言った。
どうやら罪を認めて釈放されたようだった。
起訴されるほどの罪ではなかったのだろう。
選挙になると選挙事務所に出かけて、使い走りをしていたらしい。
金のない父は、小遣い欲しさと、飲み食いに便乗するために選挙活動を利用していたのだ。いわゆる「たかり」である。
貧乏人が金持ちに公然と「たかる」ことができる機会、それが選挙である。
今回は選挙に行ってみようか?
そういえば、選挙に行くには郵送されているはずの券が必要だ。
チラシだらけのポストの中身を確認せねばならない。
そうだ、見つかったら選挙にいくことにしよう。